国内光コネクタメーカー 様
24ch光パワーメータを利用した多芯コネクタ(MPOコネクタ)の反射減衰量・挿入損失測定器として導入。
光伝送装置間やインターコネクション、DWDM伝送機器など、高密度化が要求される光接続は、MPOコネクタが主流となってきています。
MPOや多芯コネクタの反射減衰量・挿入損失を一括短時間で測定出来るようになり、短時間、簡単、正確な測定環境に向上した。
効果
お客様のニーズ・課題
- SM / MM両方の測定がしたい。
- 測定時間を短縮したい。
- 既存の設備(光源)を活用し、費用を抑えたい。
- 誰でも使える日本語のソフトが好ましい。
導入効果
- 24ch一括測定が出来るので、測定の待ち時間が無く業務効率が上がった。
- 測定データがCSVファイルに保存されるので管理し易くなった。
- 制御ソフトの内容がシンプルなので、誰でも簡単に使えるスキルレスな装置になった。
現状
お客様の主な業務
- 光コネクタ付きコード(MPOなど)の製造・検査
- 各仕様品や新規開発品の光学特性を評価するセクション
導入前までのお客様の状況
- 光スイッチ式の多チャンネル測定器を使用
- 測定器が足りなくなった時は1chの光源とパワーメータを利用
現状の問題点と要望
- 測定が終わるまでの待ち時間が長く、量産時や短納期要求の対応が困難
- SM用だけでなくMM用の測定ニーズも増えてきているので、双方対応出来る機種が好ましい
- 担当が代わっても、誰でも使える操作が簡単なシステムがいい
- 現在は12芯MPOのニーズが多いが、将来的には24芯MPOの測定も必要
導入までのフロー
導入背景
測定時間の短縮と、導入設備の費用対効果を向上させる。
MPOなどの多芯光コネクタのロス、反射測定は光スイッチを用いた装置が一般的でしたが、量産的には時間がかかったり、他の設備を代用するなどの問題がありました。また、光源が余っている事や、SM・MM双方の測定ニーズがある為、限られた予算で費用対効果を高める必要性がありました。
選定理由
測定時間の短縮だけでなく、既存の光源を有効活用出来た事で、従来の測定システムと比べ制御(運用)のし易さコストパフォーマンスが高いなど、全体的なメリットが大きい為。
マルチチャンネル光パワーメータの特長を活かしたシステム構成により、短時間測定を実現出来る。
選定のポイントは、
①反射・ロスの測定を短時間、且つ正確に測定出来る事。
②既存の(余っている)光源を活用出来る事。
③測定器の制御はUSBで経由され、日本語のソフトで簡単に運用出来る事。
④将来増設する時でもUSB接続で簡単に対応出来る事。
システム内容
マルチチャンネル光パワーメータと制御ソフト、光源を分岐するスプリッタパネルも含めたシステム。(光源はお客様所用の製品を流用)
①光センサ部:Opto Test社のInGaAs24chパワーメータ。
②光源部:お客様所有の各種安定化光源と、光源分岐用の光スプリッタBox。
③制御部:LabView信頼性試験プログラムソフトウェア、WindowsXPパソコン。
④通信部:USBポート。
導入効果
様々なニーズに対応出来るようになったので、業務効率が向上した。
4/8/12/24chの反射・ロス測定に対応。スプリッタパネルと光源を交換するだけでSM/MM双方とも測定出来るシステムにより、効果的な運用を実現。測定時間の短縮、及びスキルレスな制御ソフトなので業務内容が軽減され業務効率が向上した。
今後の展望
各地の施設で誰でも使えるフレキシブルな運用を図る。
スキルの有無や装置に対する認知度の関係なく、誰でも簡単に運用出来る装置として期待出来ます。